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【社説】2020年11月7日:株高に慢心せず企業は稼ぐ力を高めよ/農産物の販路の多様化を

株高に慢心せず企業は稼ぐ力を高めよ

記事本文

www.nikkei.com

要約

株価が上げ幅を拡大しているが、企業は過信せず収益力を高める必要がある。

感想

コロナ禍で実体経済は先行きが見通せない状況ですが、世界で株高が進んでいます。

日経平均株価は今月6日、1991年以来となる高値をつけました。

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日経平均株価(出典:日本経済新聞)

アメリカのNYダウ(アメリカの日経平均のようなもの。正式名称はDow Jones Industrial Average=ダウ工業株平均)もコロナ禍で一時激しく落ち込みましたが、現在は回復しています。

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NYダウ(出典:日本経済新聞)

とはいえ、現実の経済状況が非常に良いものであるとは決して思えません。

欧米での新型コロナウイルスの再拡大や、アメリカ大統領選挙の混乱など、世界は景気を冷え込ませるような材料であふれています。

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欧米で感染者数が増加している(出典:WHO)

それでも株価が高くなっているのは、各国の景気対策による金融緩和が続いており、市場にお金があふれていることが要因として考えられます。

 

実体経済に目を移すと、日本やアメリカの今年7月~9月の実質GDPは、当たり前のようですが前期(4月~6月)に比べて大きく伸びる見込みです。

以前も取り上げましたが、コロナ以前の経済水準に戻っているわけではありません。

platon.hatenablog.jp

 

また景気がV字回復ならぬK字回復となるシナリオも予測されており、大きな生活の変化に対して業態や商品、サービス内容を変化させることができる企業とそうでない企業との差は広がっていくと思われます。

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これまでは元々新しい生活様式(巣ごもりやオンライン)に強いハイテク業界がコロナ禍で業績を伸ばしていました。

今後はそうでない企業もアンテナを高くして需要を察知し、ハイテク企業と提携するなどして自社製品や技術を活かすことで、「K」で下に向かうのではなく、上に向かう軌道に乗ることが出来るでしょう。

 

農産物の販路の多様化を

記事本文

www.nikkei.com

要約

農産物の生産者と消費者を直につなぐ試みが増えている。

感想

緊急事態宣言が出されていた折には、飲食店の営業自粛や縮小が目立っていました。

最近でも北海道で感染拡大の芽が出ていることから、繁華街すすきのに対し営業縮小の要請が見込まれています。

www.nikkei.com

 

感染拡大防止のため、外食を控え家庭で食事をする人が増えているようです。

こうした中、家で料理をする人に向けた農産物のネット販売が広がっています。

 

ネット販売では生産者と消費者をつなぐ産直サイトが注目を集めており、「食べチョク」や「ポケットマルシェ」などのサービスが人気を集めています。

www.tabechoku.com

poke-m.com

 

自分はあいにく家でまったく料理をしないので(数年前は豚肉の生姜焼きやピーマンの肉詰めを作っていましたが、手軽さを取りました)、これらのサイトを初めて知りましたが、なかなか面白いサービスだなと思いました。

 

2つのサイトに共通して効果的だと感じたのが、農産物の商品ページに購入者が写真付きでレビューできる機能です。

そこでは「こんな料理を作りました」という購入者に対し、生産者が「こうした料理方法はいいですね」といった相互のコミュニケーションをとれるようになっています。

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スーパーで「生産者の顔が見える食材」が一時期話題になりましたが、そこからさらに一歩進んで「生産者と話せる食材」となっており、親しみやすくリピーターの獲得に一役買っていると思います。

また「食べチョク」には商品ページに「生産者のこだわり」という記述部分があり、多くの写真を交えて農産物の背景が解説されており、より深く味わうことができるでしょう。

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個人的に気になった点としては、「ポケットマルシェ」に比べて「食べチョク」の方がWebページの表示速度が速いことです。

このブログも表示が遅いとGoogle先生に怒られているので、何か学ぶところはないかと両サイトのHTMLを見比べてみました。

 

やはりと言うべきか、素人には違いがわかりませんでしたが(Webアドレスのwwwの有無とかでしょうか)、「食べチョク」のHTMLを読んでいた時に、面白い記述を見つけました。

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なんと、コメントアウトで社名のアスキーアートが書かれており、採用サイトのアドレスまでありました。

これはなるほどなあ、と思いました。

ここまで読むようなモノ好きな人であれば、会社のビジネスに興味を持ってくれているだろう、そして一緒に働く仲間として見込めるだろうという感じでしょうか。

 

採用関係なく、この会社とこのアイデアを考えた人に称賛をおくりたいですね。