初のNY株3万ドルでも警戒は怠れない
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要約
NYダウは史上最高値まで上昇しているが、実体経済とのずれが心配だ。
感想
アメリカ経済の株価動向を移すダウ工業株30種平均(NYダウ)は24日、史上最高値となる30000ドルを突破しました。
日経平均も26000円台と、バブル後の20年弱で最高に迫る価格となっています。
株高は喜ばしいことではありますが、実体経済と乖離していることや、利益がIT企業など一部に集中していることもあり、格差の拡大が懸念されます。
以前にも紹介したように、ハイテク・IT企業の業績が伸びて航空などが落ちる「K型」の景気回復基調も要因として挙げられます。
株価の高まりが実体経済をけん引するのであれば良いですが、我々はサブプライムローンによるリーマンショックの教訓を忘れてはなりません。
あの時はウォール街など一部の金融会社がレバレッジ(てこの力)を効かせて多くの利益を出し株価も高まっていましたが、やがてたまったリスクが吹き出し、甚大な被害を出しました。
また、株高の恩恵を受けられるのが富裕層などに偏ってしまうのも問題でしょう。
アメリカでは下位50%の株式・投資信託の保有高がアマゾンのジェフ・ベゾスCEO1人の保有高を下回るそうです。
「貯蓄から投資へ」と掛け声がかかって久しいですが、そもそも貯蓄がないという家計も少なくはありません。
自分も、今年は年末年始の旅行や会合による出費も例年に比べ抑えられるでしょうから、その分のお金を投資に回し、少額ではありますが株高の恩恵を受けられるような体制を整えておこうかと思います。
まあ、普段から旅行や会合の相手はいないんですけどね。