効果的な金融政策へ幅広く課題さぐれ
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要約
日銀は金融政策の緩和姿勢を維持していく方針だ。
感想
12月17・18日の2日間、日本銀行は金融政策決定会合を開催し、コロナ禍で引き続き金融緩和・低金利政策を続けていくことを決めました。
アメリカの中央銀行であるFRBも今月16日、金融政策を話し合う連邦公開市場委員会（FOMC、Federal Open Market Committee）を開き、日銀同様に緩和策を継続する姿勢を示しています。
The Committee expects to maintain an accommodative stance of monetary policy until these outcomes are achieved. The Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and expects it will be appropriate to maintain this target range until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee's assessments of maximum employment and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time.
（抄訳）委員会は結果が出るまで金融緩和政策を維持する考えです。委員会は、フェデラルファンドレート（政策金利）の目標範囲を0〜0.25％に維持することを決定し、労働市場の状況が委員会の最大雇用とインフレの評価（2%か時々超えるくらい）と一致する水準に達するまで、この目標範囲を維持することが適切であると考えています。
またEUの中央銀行であるECBでも今月10日に理事会が開催され、金融緩和政策の維持が決定されています。
The monetary policy measures taken today will contribute to preserving favourable financing conditions over the pandemic period, thereby supporting the flow of credit to all sectors of the economy, underpinning economic activity and safeguarding medium-term price stability. At the same time, uncertainty remains high, including with regard to the dynamics of the pandemic and the timing of vaccine roll-outs. We will also continue to monitor developments in the exchange rate with regard to their possible implications for the medium-term inflation outlook. The Governing Council therefore continues to stand ready to adjust all of its instruments, as appropriate, to ensure that inflation moves towards its aim in a sustained manner, in line with its commitment to symmetry.
（抄訳）本日実施された金融政策措置は、コロナ禍の良好な資金調達条件の維持に貢献し、それによって経済のすべてのセクターへの信用の流れを支援し、経済活動を支え、中期的な物価の安定を保護します。同時に、感染動向やワクチン接種のタイミングなど、不確実性は依然として高いままです。また、中期的なインフレ見通しへの影響の可能性について、為替レートの動向を引き続き監視します。理事会はインフレ率が安定的に目標へ向かうことを確実にするため、必要に応じて調和に貢献するすべての手段を調整する準備ができています。
これらの緩和政策維持を受け、世界の株価は一旦は上昇の動きを見せたものの、ドイツやインドなど一部を除き、週末には落ち着きを取り戻しました。
加えて、まだ上昇を続けている資産があります。
それは一昔前に話題になった、ビットコインです。
ちょうどアメリカのFOMCの結果を受けて上昇した格好となっておりますが、まだ機関投資家が主な買い手であるため、一般投資家の参入が増えるまではしばらく高価格帯を維持するのではないでしょうか。
さすがに自分はここまで上がっていると買う勇気は出ませんが、昔1ビットコインが40万円くらいの時にほんの少しだけ買っていたので、定額給付金のつもりで一部を現金化しました。
今は1ビットコインが240万円弱なので、約6倍になった計算になりますね。
あの時、欲を言えばさらに安かった時にもっと買っていれば、いまごろ億万長者になれていたかもしれません。
が、なかなかうまくいかないものですね。
古代ギリシア哲学者のタレスは「哲学はお金にならない」と馬鹿にされたことを受け、天文学の知識でオリーブの豊作を予期し、機械を借り占めた後で実際に豊作になってから貸し出すことで莫大な利益を得ており、今で言うデリバティブのオプション取引のようなことをしていました。
自分も哲学を学ぶことで、タレスにあやかりたいものです。
少人数学級に自治体の裁量を
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要約
全国一律の政策ではなく、自治体に少人数学級の運用権限を委譲してはどうか。
感想
文科省が推し進める少人数学級に向けた動きが加速しているようです。
記者）もう1点ですね、来年度予算についてで、編成作業というのは、まさに佳境であるかと思うんですけれども、大臣、かねてから30人学級というのを実現する意欲を示されてきました。先週にはですね、官邸で総理とお会いになられたりとか、あの、省内外でのオンライン会合というのも持たれているかと思います。会合での感触とかですね、少人数学級実現に向けての意気込みというのを現時点で改めてお聞かせください。
大臣）少人数によるきめ細かな指導体制の計画的な整備について、現在、政府内において調整を進めているところです。昨日行われました国と地方の協議の場においても、地方六団体から改めて少人数学級について強いご要望をいただいており、少人数学級のニーズは極めて高いと認識をしております。予算編成も大詰めの時期でありますけれども、このような声や、これまでの教育再生実行会議等の議論も踏まえ、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びを可能とする少人数学級の実現に向けてしっかり調整に努めてまいりたいと思います。残されました時間、そんなにないのですけれど、改めて、当局にこの必要性をしっかり訴えて、なんとか実現に漕ぎつきたい、その努力を、今、しているところです。
萩生田大臣が会見でも触れているように、14日に行われた国と地方の協議の場において提出された、地方からの要望書にもコロナ対策としての少人数学級の実現に向けた教員確保が盛り込まれています。
令和3年度予算編成及び地方財政対策について（抄）
○現在の教育現場は、特別な配慮を必要とする児童生徒の増加、新学習指導要領の円滑な実施や教職員の働き方改革、新型コロナウイルス感染症対策としてソーシャルディスタンスの確保など、様々な課題が山積している状況にあることから、国においては、これらの課題に対処できるよう、少人数編成を可能とする教員の確保を図ること。
少人数教育ということを聞くたびに、自分の小学校時代を思い出します。
私が小学校に入学した当初は1学年4クラスでしたが、1年目の夏休みに何人かが転校し、4クラス維持がギリギリになったようで2学期からは3クラスとなりました。
その時は「幻の1年4組」といった話題で無邪気に友達と盛り上がっていましたが、今の状況を見ると、そのまま少人数学級に突入していれば先見の明があったのではないか、とも思います。
もしもタイムマシンでその時に戻ったとしたら、「先進自治体になれますよ」と言って校長先生や教育委員会を説得しに行くかもしれません。
そんな小学一年生がいたら、可愛げがないと言われてしまいそうですが。
