復調日本車に立ちはだかる2つの課題
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要約
電気自動車への注目の高まりやIT企業の参入に国内自動車メーカーは留意すべきだ。
感想
最近の自動車業界でにわかに関心を集めている用語として、「CASE」なるものがあるそうです。
全く知らなかったのでトヨタHPで調べてみると、どうやら「Connected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)」の頭文字をとった新しい領域だそうです。
確かに、近年の自動車業界で話題に上がっているものばかりですね。
そもそもは2016年のパリモーターショーにおいて、メルセデス・ベンツで有名なドイツ自動車大手ダイムラーが使用したのが始まりとのこと。
自分も4つの中で「シェアリング」は体験したことがあります。
車を持っていなくとも、気軽に借りて遠出のドライブを楽しむことができ、また乗りたい車を選べるのも魅力的でした。
ちなみに、自分は真っ赤なアウディが見た目も乗り心地も気に入っていたので、わざわざ電車でアウディがある駐車場まで移動して借りるということをやっていました。
挙句の果てには中古車販売サイトで赤のアウディの価格を調べたり、車の購入にあたって気を付けるポイントなどもリサーチしていました。
あの頃は、経済学で言うところのレモン市場で損をする買い手にならないよう、情報の非対称性を最大限ゼロに近づけようと試みていましたね。
結局、その時お付き合いしていた方と別れるとともに車に乗る機会もめっきり減ったため、シェアリングサービスを使うこともほとんど無くなりました。
今ではたまにレンタカーを借りる程度なので、ペーパードライバーになっている懸念があります。
それはさておき、自分が自動車業界に望むのは「A」、すなわち自動運転技術の発展及び当局の規制緩和です。
自動車免許が無ければ自動運転は扱えないという規制はまだ維持していいかとは思いますが、高速道路の運転あたりを自動化してもらえると、長時間の運転による集中力の低下を低減することができ、事故の抑制にもつながるのではないかと思います。
なお規制の動向としては、今年4月から改正道路交通法が施行され、下記の運転自動化レベル3の自動車が公道を走れるようになりました。
運転操作主体が人間からシステムへと移行する境目を越えたので、これは非常に大きな進歩だと思います。
また自動運転について調べている時に、気になる画像を見つけました。
これはかの有名なローマの将軍ユリウス・カエサルによる、「Veni, Vidi, Vici(来た、見た、勝った)」をもじったものですね。
カエサルの言葉をこんなところで目にすることができ、非常に嬉しく思いました。
以前、イギリスの大英博物館を訪れた際に購入して今も使っているコースターにも、彼の言葉が記されています。
何年も使い込んでいるのでだいぶ風化していますが、これはこれで味があって気に入っています。
古典を読んでギリシアやローマに思いを馳せることももちろんですが、ふとした時に現代でそれを想起させるような瞬間に出会うと、心が躍りますね。
気象庁の動物観測は無意味か
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要約
廃止される気象庁の動物観測は生物多様性や気候変動の調査に役立つのではないか。
感想
気象庁は今月10日、1953年から継続していた生物季節観測の縮小を決定しました。
自分は気象庁の動物・植物を対象とするこの観測について、これまで知りませんでした。
気象庁のHPを見ると、様々な動植物を観測対象としていることがわかります。
なお以下の6つについては、季節変化をとらえるために今後も残すようです。
- あじさいの開花
- いちょうの黄葉・落葉
- うめの開花
- かえでの紅葉・落葉
- さくらの開花・満開
- すすきの開花
梅や桜の開花は、テレビでも季節の風物詩として報道されるのをよく耳にしますね。
廃止されるものとしては、うぐいすやセミ、こおろぎといった季節の訪れを告げる初鳴きや、かえるやほたるの初見日などがあります。
生態環境の変化や、そもそもほたるなどは見つけにくくなっていることから、今般縮小されるに至ったようです。
最近はスパコンによる気象予測や機械による天気の自動観測など、必ずしも人間の目や生物・植物の動向が季節の把握に必要ではなくなりつつあります。
こうした技術革新は喜ばしいことですし、人の目で見なければ機微な変化を把握できないなどと言うつもりはありませんが、俳句や短歌に使われるような、季語を表す生き物、植物の存在感が薄れてしまうのではと少し心配に思っています。
例年の傾向によると、気象庁の生物観測の対象となっているうち次に訪れるであろうものは、「かえで(もみじ)の落葉」もしくは「いちょうの落葉」です。
今年は巣ごもりで季節の移ろいを感じることも少なかったかと思うので、気象庁の観測縮小について考えつつ、落ち葉を眺めて時節を感じてみてはいかがでしょうか。