platonのブログ

思考の整理とアウトプット、たまにグラブル

遠見真矢という人物 ~1期1話から6話まで~

※筆者は「蒼穹のファフナー」及び「蒼穹のファフナー EXODUS」を視聴済です。

非常に面白い作品なので、ぜひ視聴してから読んで下さい。

 

最近、所属させてもらっている騎空団に薦められた「蒼穹のファフナー」という作品を観ています。

1期「蒼穹のファフナー」及び2期「蒼穹のファフナー EXODUS」、また1期の前日譚である「RIGHT OF LEFT」、1期と2期の間を描いた「HEAVEN AND EARTH」を観て、これから「THE BEYOND」を観ようとする前に、振り返りの意味も込めて1期を見直しながら考えたことを書いていこうと思います。

 

遠見真矢に焦点を当てて

本作品は一人ひとりのキャラクターが魅力的に描かれていますが、私はこの遠見真矢という人物に心惹かれました。

魅力的に感じた点の一つはその声です。

純朴そうで可愛らしい声、それでいて媚びていない素直な声。

声優さんを調べたところ、FFXでリュックの声をされていた方でした。

なるほど、としっくりきました。キャラクター的にはユウナの方が似たところがあるかと思いますが。

 

登場人物の一人に過ぎなかった真矢

彼女の物語での最初の立ち位置は親友「羽佐間翔子」の庇護者です。

病弱で学校を休みがちな翔子の家に通い、楽しくおしゃべりをして翔子を励まします。

ちなみに冒頭の翔子の部屋のシーンで、真矢は翔子の体調が昨日より良さそうだということに気が付きます。

彼女は後に他人の置かれた状況や心理状態を的確に見抜く力によって活躍していくのですが、その伏線はすでに1話で張られていました。

 

 また真矢は翔子が真壁一騎を慕っていることを知っています。

その一方で、幼馴染の一騎に対しては真矢自身も好意を持っていることが仄めかされています。

集合写真を撮る際、シャッターを切る前に一騎にピントを合わせる等、翔子のようにはっきり言葉にしないまでもなんとなくわかってきます。

 

真矢自身から一騎への想いを吐露し始めたのは5話でしょうか。

「翔子が一騎君に病室へ来てほしいと言っている」ことを真矢から一騎に伝えた際に、「私も、その方が嬉しいな」と言って一騎の目を少し見た後、照れ隠しのように走り去っていきます。

このシーンの真矢は本当に可愛いです。

いつも可愛いですが。

そんな真矢を見送る一騎は、好意には気づいていない様子。ラブコメにありがちな鈍感系主人公の様相を呈しています。

 

場面は病室でトランプをする一騎、翔子、真矢、春日井甲洋へ。

翔子は大好きな一騎と一緒に遊べて、作中一の笑顔を見せます。

そんな翔子と一騎の様子を横目で見つめる真矢。いじらしいですね。

なお翔子のことが好きな甲洋は端に追いやられ、本当にかわいそうです。好意を隠さないのは翔子も同様ですが、この男、相手の思いを汲まずに一緒にいたがる、話したがる等非モテムーブを度々かましてしまいます。

 

次にアルビス内で真矢と翔子が一騎を待っているシーン。

現れた総士に対して、2人が一騎の居場所を尋ねます。

彼はアルビス内で真矢のことを気遣い、よく助けており、自分では認めないながらも少なからず好意を持っています。

そんな真矢が想いを寄せていることを知ってか知らずか、歩いてくる一騎に行先を変えさせ、真矢と翔子に出会わせないようにしてしまいます。

あるいは大切なファフナーパイロットである一騎が他者と交流を深めすぎることで、戦いに臆病になってしまうことを恐れているのかもしれません。

もしくは総士が一騎にぞっこんという説も

 

一騎が来ないことに落ち込んでいた翔子の前に人影が。一騎君!?と顔を上げるとそこには甲洋。落胆を隠さない翔子。甲洋が何をしたっていうんだ

少し似た場面は真矢と総士の間にもありました。

真矢が趣味のロッククライミングで身に危険が及んだ時、一騎の助けが見えたと思ったら、実は総士であったというシーン。

この時は総士が「パイロット候補なんだから危険なことはやめるように」と忠告します。

そんな彼の好意には気づかない真矢。恋愛模様の糸が複雑に絡み合っています。

 

物語の転機、役割を失う真矢

 そんな恋愛劇は5話後半から6話で一つの区切りを迎えます。

一騎への想いをあらわにしながらも、彼を助けられず歯がゆい思いをしている翔子に対して、ついに甲洋は折れ「俺に何かできることはないか」と恋愛の相手ではなく、翔子を助ける役に回ります。

甲洋の助けで出撃前の一騎に会いに行く翔子。

一騎と話し「私は、あなたの帰ってくる場所を守っています」と約束します。

この約束が後の甲洋に重要な役割を持たせることにつながります。

 

その後一騎のいない竜宮島にフェストゥムが現れ、約束を守ろうとする翔子。

ファフナー・マークゼクスに搭乗しようとするところを母親に止められますが、自分は本当の子供ではないことを気づいていたと母に告げ、その隙に出撃してしまいます。

翔子は島のためではなく、一騎君のために戦うと言い、猛然と敵であるフェストゥムに立ち向かっていきます。

その戦い方は無謀とも言えるほどで、剣が折れるまで切りつけたり、ひたすら銃で撃ち続けたり。

普段大人しい翔子とは人格が変わってしまったかのように、彼女はフェストゥムに攻撃し続けます。

敵に対して有効な打点がないと悟った翔子は、フェストゥムを捕縛したまま上空へ飛び、島を守ろうとします。

十分飛んだ後にフェストゥムを離そうとするも、同化が始まっており離れられません。

そこへマークエルフで駆けつける一騎。

彼女は島を守るために、自爆装置「フェンリル」を起動します。

一騎は必死に追いますが、翔子はフェストゥムもろとも消滅してしまうのです。

 

身近な友人の死によって、戦いの辛さ、厳しさを実感する少年少女たち。

それまでは軽妙なBGMもあいまって彼らはアルビス内でわくわくしているような様子を見せることもありましたが、悲しい現実を突きつけられます。

羽佐間翔子の犠牲によって、ここから物語は壮大に、かつ影を落としながら展開していくのです。

 同時に、真矢は「翔子の庇護者」としての役割を終えます。

翔子を失った真矢は、模索しながら自分の立ち位置を定めていき、一騎と総士、そして真矢という、この物語の主役たちの1人になっていくのです。

 

まとめ

今回、蒼穹のファフナーで一番好きな遠見真矢にスポットを当てて書いてみました。

最初に観た時はファルシのルシがコクーンでパージのように理解が追い付かない場面も多々ありましたが、2回目に観た時はよくわかり、展開を知っていてもなお面白い、ともすれば2回目の方が面白いのではないかとさえ感じました。

 

それでも、生体認証で武器がロックされているために司令が持ち場を離れなければいけないシステムロック解除して使えるのはレールガンのみだったり医者である千鶴が娘の身体上のハンデを疑問に思って詳しく調べない点昨日島を破壊されたのにアルビスで楽しそうにする子らと妙に軽いBGMポンコツな春日井夫婦などよくわからない点もいくつかありましたが・・・

真矢が可愛すぎてどうでもよくなりました。ファフナー最高。

 

この後さらに真矢の活躍と可愛さを観ることができるので、7話以降の見直しも楽しみです。

ちなみにこの文章、マジェスタスをフルオート救援で掘りながら書いていました。

種はゼロになりましたが、アニマを400個近く入手したくらいで出てくれました。

これが島の祝福です。

(ちなみにハツオは4本落ちました)